浜松AGAクリニック院長の佐々木です。
そもそもAGAという言葉に聞きなじみのない方も多いと思いますので、AGAとはどういったものなのかについて解説していきます。
●AGA(男性型脱毛症)とは?
AGA(エージーエー)とは、 "Androgenetic Alopecia" の略で「男性型脱⽑症」のことです。20代以降の男性によくみられ、徐々に額の⽣え際や頭頂部の髪の⽑が薄くなっていくことが特徴の進行性の脱毛症になります。 AGAでは⽑髪を作り出す「⽑包(もうほう)」が⼗分に成⻑せず髪の⽑が太く⻑く育たないうちに抜け落ちてしまい、徐々に髪の毛が細く短くなることで、薄毛が進行します。
しかし、細くなった毛は無くなるわけではなくごく細いうぶ⽑として残っていることがほとんどです。⽑包が存在する限りは発毛治療により髪の⽑は再び太く⻑く育てることが可能です。ご自身ではもう無理かもと思っている方でも、諦めずに治療する事をお勧めしています。
●AGAの原因は?
5α還元酵素と男性ホルモンであるテストステロンが結合することで発生する「ジヒドロテストステロン(DHT)」が薄毛の主な原因であるということが研究で示されています。 髪の毛には元々ヘアサイクルというものがあり、毛が太く長くなる成長期、毛根の成長が衰える退行期、毛根の成長が止まり最終的に毛が抜け落ちる休止期の3つの段階を繰り返しています。
AGAでは毛が太く長くなるための成長期がDHTにより短くなるため、硬毛(太く長い毛)に成長する前に毛が抜け落ちてしまいます。そのため産毛のような軟毛(細く短い毛)が残っている状態となり薄毛(AGA)になります。
●AGAはどのように進行するの?つむじの薄毛、M字の薄毛等
AGAは思春期以降に徐々に頭頂部や額の⽣え際の髪の⽑が薄くなっていくことが特徴の疾患になります。人によってAGAの進行パターンは異なります。薄毛が進行するパターンは大きく三つに分類され
①頭頂部から薄くなる人(O型の薄毛、つむじの薄毛)
②前頭部全体が薄くなる人(U型の薄毛、額の後退)
③額の生え際から薄くなる人(剃り込み部分の薄毛、M型の薄毛)
の3つが存在します。いずれの場合も進行性の脱毛疾患であり、早期治療により高い治療効果が期待できます。
●AGAは治療できる?
AGAは治療可能です。ですが、高い発毛効果を出すためには医学的に根拠の示された「治療」が必要となります。サロンやエステ等のトリートメントの施術、生活習慣の改善等では毛を太くするような「育毛」はできても、毛根から新しく強い毛を生み出す「発毛」をさせることは難しいです。この場合の医学的に効果のある治療とは内服薬や外用薬、注射薬などの薬剤を用いた治療となります。
●AGA治療をしたら本当に髪が生える?
適切な治療を施せば高確率で毛髪を生やすことができます。ただし、適切な治療管理なく効果が出るものではなく、薬と人との相性というのは千差万別です。自分にとってどのような治療法が適切なのか、効果が出にくい時にどのように治療を変えていけばいいのか、副作用が出た時にはどのように対処したら良いのかなど、専門性の高い領域であるのが発毛治療です。1人きりで髪の毛について悩むのではなく、信頼できる医師と出会い、確かな治療に臨んでいける人が増えていくことを願っています。
●AGAは多くの人が抱える悩み
AGA(男性型脱毛症)/薄毛は現代人の多くの方が抱えている一般的なお悩みです。事実、日本人男性の3人に1人がAGAという研究データもあります。また、外見に関する悩みのため、QOL(生活の質)にも大きく関わり、悩みの深さは深くなりやすいです。
ですがその反面、クリニックで専門医師による治療を受けることで悩みから解放される方も、首都圏を中心に多くいらっしゃいます。薄毛との向き合い方には色んな手段があるということを啓発していくのが、浜松AGAクリニックの使命の一つであると考えています。今後も髪の毛に関する有益な情報を発信していきますので、もしよかったらご覧になってください。